詩人:山崎 登重雄
笑っちゃうような 青い空疎らな教室 誰と話すでもなく小さな画面を 見つめるでもなく笑っちゃうような 青い空窓ガラスで モザイクに切り取る上も下もなく 飲み込まれた時間あの日も青空 あの日の青空たりない影は 静かな記憶呼び戻される前に 涙をふいて笑っちゃうような 青空