詩人:さみだれ
さて、
あなたは如何にしてそこから這い上がるのでしょうか?
無駄な足掻きに波は容赦なくその身を打つ
今やっと気づいたことといえば
明日着ていく服洗ってないなぁ
で、あなたは如何にしてそこから這い上がるのでしょうか?
許されるはずがありません
許してはならないのです
避雷針に落ちた雷をおもしろいと笑った
いいえ笑われていたのです
あなただけでした
耳が不自由だったのは
そうです
あなた以外のものも許されてはならない
しかしあなたがそれを言えば
"自分を棚にあげて"
だからこそあなたは冷えゆく心臓に
手足の麻痺
生きたいがために行ってきた呼吸も
滑稽なことにあなたの肺を凍らせます
それは苦しみ
さて、
あなたは如何にしてそこから這い上がるのでしょうか?