詩人:甘味亭 真朱麻呂
水槽の中の熱帯魚みたいに僕らはでっかい地球の中で飼われた魚のように暮らす
バタバタ
バチャバチャ
泳いでゆく
その姿は
優雅なもの
その姿は
はかないもの
僕らはフィッシュ
悲しきフィッシュ
いつか神様の胃袋へはこばれていく運命さ
僕らはフィッシュ
悲しきフィッシュ
やがて神様の胃袋へはこばれていく運命さ
何回でも言うぞ
僕はやがて神様の胃袋へはこばれていく
はこばれていく運命さ
水槽の中の熱帯魚みたいに自由にあえいでいる
心の中に広がる海を夢の中で泳ぎながら目覚めた視界の中に広がる現実に悪夢をみる
僕らはフィッシュ
悲しきフィッシュ
凡そ百年後には確実に神様の胃袋へと導かれていく。