詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕はいつもそれに体中 精神までも縛られているんだよ
大いなる権力には大いなる権力が必要だけれど僕は何ひとつ太刀打ちできるもの持っておらずに
いつも言葉の銃撃戦では負けをとるばかり
ああ 悲しいや この現状 涙も出てこねえや
絶対にひっくり返らないやつと僕の立場
たかが自分より先に生まれて自動的に目上になっただけでどうしてこうも見え見えの理不尽がまかり通るのか
文句さえ言わしちゃくれないやつには大いなる権力をもってもきっと嫌みなやつには勝てやしない
もしも僕がやつより大いなる権力を先に手にしてたならもっとずっと幸せになれたわけじゃないし
とりあえずその権力の下で雨宿りするしかないね
悲しいことは変わらないけれど屋根の外ではそれ以上の権力が猛威をふるってるからまだマシなのね
僕の心に落ちた雷鳴
痛みと共に感じる優しさとか愛とか
他人じゃないだけまだマシなのか
敵に回したらやっかいなやつだ
今はただご機嫌をとるだけでいいのか
そのルールからはみ出したい気持ちは行き場もなく涙にぬれるばかり 悲しいや。