詩人:甘味亭 真朱麻呂
悲しみと喜びはいつでも紙一重でしょう
いつまた雨が顔から降り出すかわからないからつねに笑顔にも陰をしのばせ生きてゆきなさい
誰かがそんなさびしいことを言えばまた誰かが同じことを言い出すだろう
そんなふうに伝言ゲームみたいに世の中の決まりは最後の人の言葉により生み出された
だから多少ゆがんでる
みんなの意見が混ざってるから色はくすみどこかよどんでいる
たとえば正しいことでも間違えだと思う
そんな気持ちの中にひそむささやかな勇姿
真実の瞳
つぼみのままの思いいがやがて陽射しのしたで遠慮なく咲ける日まで正義は薄汚れ青空は限りなく汚れている
亀裂が入り
ひび割れた
正義
いつか
滅びる
かりそめの
正義
危うい
僕らの掟
平気できずつける
従えないなら
そんな
独裁的な
正義
今
稲光が
走ったように
亀裂がひとつ
斜めに入る
いつか
やぶれる
正義
黒い正義
僕は踏みつぶしたい
そんな力があるなら。