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詩人:どるとる
今日も夜が来たね
気づかない間に
僕や君の隣に座ってる
ほんの小さな隙間空けて広がってる孤独のように
遊び疲れた
子供の背中や
仕事帰りの
大人の帰り道を
照らす夕陽が
ほら、電車の窓から
屋根の上から
アパートの陰から
ちらほらと見えているよ
悲しかったことや
嬉しかったこと
僕の知らない君の1日もっと聞かせて
話して 語って
少しずつ そうやって転んでできた傷跡埋めるアイデアとかさ
距離を狭めるための笑顔の種を互いに出し合うんだよ
そしてまた夜が訪れたら その時はきっと昨日よりも もっと近づいてる 僕らがそこに居る
不思議と泣きたくなる
心がチクチクする
さっきまでの賑やかな街並みも
嘘のように静まり返った通りに明かりがともる
辛かったことや
嫌だったこと
話したくないならそれとは逆の楽しかったこと 教えて
ちょっとくらいの悲しみでも泣いてしまう弱虫のふたりはお互いを慰めあってさ
気づいたころにはお腹がすいて 夕飯にしましょうかと笑いあうんだ
そんな日々がどこまでも続く
勝手気ままにふたりは過ごす 大切なこと大事な気持ち それだけ忘れずに
そしてまた夜が訪れたら その時はきっと昨日よりも もっと近づいてる 僕らがそこに居る
ばかみたいに単純な理由で 笑いあい泣きあい それでもちゃんと成り立っている
夜と夜が重なって新しい夜が生まれるように
なんてことのないことさと言ってもやっぱり涙がこぼれるのは 生きることがとてもうれしいのと同じくらい悲しいものだから
夜はそれでも明けるから どんなに悲しくても朝陽が昇るように僕らも笑わなくちゃ。