詩人:甘味亭 真朱麻呂
これは限りない限りない愛なのです
でもね容易には伝わらない
それくらい重い重い愛なのです
あなたに伝えようと
あなたに届けようと
してもいつだってあなたに届くのは言葉だけの愛
こんなにもこんなにも愛してるのに
伝えられるのはただ愛してるというだけの言葉
嘘か本当かなんて一生一緒にいてもいつか裏切られるかわからないなんて気持ちでいても楽しくはなれないね
だから二人はいつまでも互いの本当の気持ちが言葉どおりの愛なんだと気づけない ただ見えてるかのように愛だの何だの言うだけだ
人はだれも心に光と影を抱いて生きてるから怪しんだり疑ったりするのは仕方ない
だけれど見えない気持ちだからこそ
見えなくても心を伝ってわかるから誰かのことを信じられる
嘘だとわかってても愛したいという気持ちがあるならばそれは本当以上の真実になるように嘘じゃないのならそれは本当以上の真実以上の真実になるんだよ
そうやってボクらの日々は続いてゆく
いつまでもいつまでも弱音を吐いたり弱音を聞いたりしながら
二人は二人の中にらしさを見つけ愛し方を捜していくだろう
いつでもいつでも愛し方なんて見つからないといいなと自由な風に吹かれることに好みながら
それでも二人は二人の掟の中でギリギリにその掟を守り暮らしてゆく
とあるおとぎ話の愛しあう恋人たちのように決して決められたストーリーからはみ出さずいつまでもいつまでも君を当たりまえに愛していたい
いつか届くならばそんな思いをまず先に届けたい
これは紛れもなく限りない限りない愛なのだから
限りない限りない愛のようにボクはただ限りなく君を愛すだけなのさ
君が 君だけが
好きだから
君を 君だけを
愛したいから
当然の結論だろう。