詩人:どるとる
どうして世界で一番好きな人なのに
どうして時に世界で一番嫌いになれるのかな
日々けんかを何度繰り返してもそれだけはわからない気がする
けんかとは互いの間違いや過ちを正すためにあるものと僕はきれいごとのように言っていた
ただ言っていただけ
世界で一番愛すべき人を長い間ひとりぼっちにさせて
暗い暗い宇宙に置き去りにしている
こんな僕は誰も愛す資格などない
だけど君が好き
こんなにこんなに
そんな気持ちをもしも愛だというなら
傷つけることもまた愛になる
だけれど愛はきっとそんな光と影を行き交うことで光り輝いてゆくものだと思うから
けんかするならば
けんかするたびに
何か大事な答見つけよう
昨日から持ち帰ったその答で次けんかするときは同じ間違いを犯さないように用心しようね
けんかしても何ひとつ意味なんかない気がする
だけれどこうしてまたひとつけんかすることで僕の中の君の中の間違いが減りました
君の中にも間違いはあって
僕の中にも間違いはあって
それは時にわがままに一人だけを責め立てて
それが引き金になってけんかをするから
けんかするときはよっぽどの理由がないかぎりお互いを同じ立場にして考えよう
話し合いで解決しよう
そして最後には必ずごめんを言い合おう
以上のことを守った上でけんかをしよう
そのたびそのたびに意味のある正しさに気づけるような過ちを犯すことを繰り返すうちに無限に広がる僕らの中の間違いだらけの宇宙は少しずつ地球くらいの大きさに縮まるから
大丈夫 大丈夫だよ
間違えながら
誤りながら
それでもけんかして
確かめ合おうよ
それが唯一僕らに許された愛の寄り道だろう
ひとりの人を愛すならば寄り道しまくってけんかしてけんかして少しでも真っ白な愛を築いていけたら
けんかする意味も出てくるだろう
だからだから
けんかをしよう
間違いにただ気づく為。