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[179219] 夕飯の時間

詩人:どるとる


時計が半周して そろそろ1日も終わりに近づいてきたとき
街は秋の装いに身を包んで 香ばしい焚き火の匂いが香ってくる

きっと、目をそらしてちゃ見えないものばかりだな
ちゃんと目を凝らしていないとすぐに見失う幸せの見方
それ如何で全ては残酷なほど変わってしまうから

栗の木の下で 木枯らしにまかれてるような そんな見渡すかぎり秋色の日々
僕は一枚よけいに上着を足した

風が 目の前を 吹き抜けて行く
誰かの帰り道を ためらいもなく夕陽が照らした

腹の虫が鳴いたら
寄り道せずに
帰っておいで
君が開けるべき
ドアを開けたら
待ちに待った
夕飯の時間だよ

テーブルを囲むのは
よく知ってる
君の優しいファミリー

なんでも言いなさい
あなたの帰る場所でいつでもありたい
そんな人がそばにいること いつも感じていたいから

僕は今日も帰るのさ

この腹の虫が鳴いたら
わがままも苛立ちもくだらないプライドも全部捨てて。

2012/10/27 (Sat)
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