詩人:甘味亭 真朱麻呂
どこまでだって
いつまでだって
地平線の向こうも
今と何ら変わらず
泣き笑いの連続
繰り返し続ける
泣き笑いの日々
笑顔をひとつ落とした今日もなんだかんだで日は暮れて
怒られたこと
ふてくされたこと
笑って何もいえずにいたこと
全て笑い飛ばせる
それでも強いわけじゃない
精神は細さでいえばゴボウもないよ
ただね 誰かに執拗なほど弱みを見せたくはないだけだ
僕の花嫁は明日もまた笑うのだろう
この世の中の理不尽にさえ優しい笑みをくれてやるんだろうな
それなのに僕は素直にもなれないままただ無表情 無感動 無責任なるまま花束さえも渡せずに日々を見過ごしているよ
花嫁は純情可憐な人
新郎はとっても泣き虫でいいとこもない
それでも僕以上に僕を知る君が僕の分まで孤独を背負ってくれている
ひとりぼっちの僕との時間を誰かとの時間より優先してくれる君を愛したい
だけれど愛すための心構えも財力も未だ未解決
嗚呼 大混乱
頭の中 思考回路
煙を上げている
自分の中だけで
緊急事態さ
まるで
君と並んだ僕
内面じゃ 乞食だね
絵にもならない 金にもなりゃしない
それでも君は
それでも君は
こんな僕を
愛してくれる
そのなんともいえぬ歯がゆさをどう伝えたらいいだろう
乞食は乞食なりに悩む
憎々しいほど晴れすぎた空の下
降りかかる常識をじかに浴びながら
その痛みにたえながら僕という人は今も迷いの中 悩みの中
怒らず笑い許すばかりの花嫁の隣で
自分の過ちや間違いさえ見つけられずにいる
ただなんのせいにもしないまま
乞食は怒濤のように舞い込む明日を日々過ごすだけ過ごし生きるだけ生きる
ただそれだけの日々
あなたと僕の死ぬまで続く日々
こんなもんで幸せ?
きっと答はYESとNOの真ん中だ。