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詩人:どるとる
果てのない宇宙
広がる波紋
雫の一つに
星が生まれる
僕は空気
この肉体は借り物
回れ 回れ 惑星
地球儀も回る
空の青さに
人は潤い
大地の碧さに
人は安らぎ
今日も生かされているとも知らずに
無造作に転がる幸せの前を素通りする
宇宙の大きさと比べてしまえば 僕の悩みなんてなんてちっぽけなんだ
消えてしまえ 悩みも迷いも宇宙の彼方へそのもっと先へ
この心の奥降り積もる理は総て たった一言で束ねてしまえる
そうだ、下らない
笑ってしまえ
僕ら悩ますもの全て
宇宙と自分を秤にかけて浮かぶ そんな想像
綻びのように
ほどけてく世界に
僕は今降り立ち
ことわる毎におとずれる見境のない悲しみに 晴れ間を見た
そんな気がした。