詩人:どるとる
きれいごとかもしれないけれど
命の大切さ 考えたことありますか?
人を簡単にころすこんな世の中で
僕は何か 見失っている気がして
正しさとは何か
当たり前なこととはなんだ
もう一度考えてみた
誰もいない部屋の中
いくら考えても
僕にはわからない
こんな時代に
あふれている
心をどこかに置き忘れた人の気持ちなど
当たり前であるはずの 僕らの明日を
奪う権利などないし
そこに暮らす 誰かの営みを脅かす
そんな人を許さない
きれいごとかもしれないけれど
大切なことはいつの時代もごく当たり前なことで 何も考えなくても ただ人の痛みに気がつくだけで
人は人としてできることをするだけだ
例えばそばで泣いてるあなたを気遣うこと 名前を知らない誰かを思いやること
それは見返りを求めないただの心の所業
特別なことは何もない ただ、あなたが心配なだけ
こんな時代に 僕が求めるものはきっと
便利な魔法のような機械じゃなくて
画面に映された触れられぬ情報じゃなくて 人と人が心を通わせられるような
そんななんでもない毎日
僕は思う
庭で揺れる 小さな花のように 気づかない場所に 咲いてる幸せをあなたは知っているのでしょうか?
大事なことはただ、
人の痛みに気づく心の余裕を持つことだ
胸に押し寄せる不安だとかさびしさだとかさざ波のように
こんな時代に足りないもの
こんな時代に本当に必要なもの
それは、そんな時代に生きる人の足りないもの
そして欠けてるもの
僕は思う いつも思う。