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詩人:甘味亭 真朱麻呂
たとえば
僕がアダムで君がイブだとしたら
僕らは互いを偽ることなく裸のままで愛し合えるかな
たとえば
生きていく中で
君のために命をかけて
君がもし死んでしまうようなときは
『僕も一緒に運命を共にするよ』
そんなこと言えるかな
人間なんて そうさ
結局はどれだけ愛していても
言葉では言ってても
愛では人の小さな心を突き動かすことは難しいらしいな
だから
僕らも きっと
偽ることなく
いつも本心でとはいかないらしい
恥ずかしいことではあるけれど
アダムとイブのように
愛がすべてとはいかないらしい
結局
僕もただの人間だったんだな。