詩人:ゆなぎ
鏡の中の自分は
酷く、歪んで見えて
目を逸らしたくなる
暗闇に、
醜い世界が写される
世界は全て、幸福なのかな?
そう考えるのは偽善で
一時だけの感情で
明日には忘れることだったりする
誰かが
泣いても、叫んでも
苦しみ嘆いても
目が覚めれば忘れてしまう
目の前の幸福に。
一時だけの感情は
決して嘘ではないけれど
出来ることはごく僅か
ちっぽけな力は世界にとって
無に等しい
大きすぎる問題に
目を逸らし続けてしまった
全てが幸福になるには
時間が経ちすぎてしまった
平等なんてありえないこの世界で
一体何が出来るのだろう