詩人:林家
早く走れもしない癖に馬鹿みたいに思い切り走って僕は転んで泥まみれになる頭から泥をかぶって惨めな僕こんな汚い僕に君は優しく手をさしのべてくれたね僕は涙が止まらなくて僕は君が愛しくてでもこんな僕が君の手を取るわけにいかないありがとうその言葉の変わりに僕は君の横をよたよたした足取りで無言で通りすぎる君をけがすわけにはいかないんだ君が少し傷付いた顔をしたのが見えた