詩人:夢野咲道
楽しかろうと苦しかろうと
人間の生など知ってか知らずか
時はいつも淡々とその歩みを刻み続ける
人間の一生にとっては
時はただの傍観者に過ぎない
時は流れていく・・・
幸せだとか不幸だとか
それは時が決める訳では無い
人間がただそう思うだけだ
人間がただそう感じるだけだ
しかし
その人間の一生を見た時
時は流れていくだけのものではない
時は流れない
それは積み重なっていくものなのだ
額の皺に
心の襞に
記憶の一片として
未来への証として
時は積み重なっていくものなのだ
2008/02/25 (Mon)