詩人:どるとる
何もないこの部屋じゃ楽しい夢さえ見れやしない
明日また明日と生きていくためだけのこの部屋で見る夢など多可がしれている
万年床みたいに
一日中ずっと
この部屋の中
水槽の中の魚みたいにまるでこの部屋がすべての世界だとでもいうように窓もカーテンも閉めきっている
少しの光も入らないように
そんな僕の日々は
妖しく危うく続き
続きの続きを描いてもなんの変化もなくつまらない
他人にはね
万年部屋に今日も来客はなし
嗚呼 僕にゃ楽園
光ならここにあるよ
どこを探さなくてもすぐここに
いつものように起きたら食って寝るだけ
それだけの部屋
人生のすべてをここで費やす 時間のすべてを使い果たす
そのつもりさ。