詩人:如月。
鳥籠の扉 鍵外れたため
マタニティのあの娘は
たしか知ってる娘
そろそろ 伝わって来る
鳥籠から出た その先
闇の青空 飛んで
彼は文学賞
もう森へ行かなくていいからね
だって秘密
落ちたり隠れたり
印税 入るでしょうから
パパになれるよ
捜索願いは届け出さないよ
文学座の扉の向こうで
閉じこもってるから
闇の中の青空から
降って来た 雨ともいいようのない
フラスコの中で 文学の化学反応
ラブソングの変調ぶりは
捜索の中 飛ぶ
壊れた鍵の籠から
飛び出した
鳥で無く 魚
清らかな闇の青空
泳いでる
2013/10/03 (Thu)