詩人:どるとる
1日が終わって
日が沈んで
夜があたりを
包み込んだら
月明かりを背にして
あなたが帰ってくる
おかえりなさいを言う準備は整ってるから早く帰って来てね
ドアの前に笑顔がひとつ
でも少し不安げさ
ただいまの声に
心がほぐれたら
ほら今度は私がおかえりなさいを言う番だね
少しタイミングがずれたよ
おかえりの声に
あわせて言った
つもりのただいまの声はちょっと小さめ
だけどあなたに届いたみたいさ
ああ今日もまた
こうして1日が終わるんだね
誰もがこうやって
日々を歩くんだね
日々を生きてるんだね
だから言うのさ
ただいまの声に
おかえりなさいを
おかえりの声に
ただいまを
ドアの数だけ
人の数だけ
今日も聞こえる
あなたは聞いてる。