詩人:どるとる
どうして僕はこんなにも無理矢理笑っているのだろう
愛想笑いをべつに楽しいわけでもないのに浮かべてさ
明日が来ることにさえおびえてばかりで何ひとつそう何ひとつ楽しくなんかなかった
こんな僕の笑顔ひとつで何かが変わるとしたらそれは幸せな事なのだろうか
夕暮れの空の下で口ずさんだ歌はいつか君がおしえてくれた歌だったね
少しだけあたたかい思い出がよみがえった
笑顔って楽しいときや嬉しいときにみせるのが笑顔じゃないのかな
なぜ僕は悲しいのに泣かずに笑っているんだろう
感情は今
閉じこめられて
偽りのダミースマイル
浮かべてる
君の前でだけ本当の笑顔浮かべられる
そんなことが僕の唯一の救いで
さあ 嘘っぱちの笑顔で浮き世にうごめく奴らまいたら本当の笑顔で向き合おう
スマイルのあるべき姿をこの真実しすぎるような気持ちに重ねて
浮かべよう 今
本物のスマイル
虹を架けるように
浮かべよう さあ
輝くスマイルを
空には太陽
変わらない暮らし
やっぱりそこには笑顔が必要で
だから君がそのために必要で…
すべてがすべてそれぞれ意味をはらんで存在している
そんな日々の中
浮かべるスマイル
君に浮かべるスマイルと世の中に浮かべるスマイル
同じにはならないし重ならない
だけれど浮かべてゆくよ
嘘と本当のちぐはぐスマイル
違和感と嫌悪感を抱きながらもそんな馬鹿げた毎日は続いてゆく
そんな中で世迷い言をひとつ語るとするならば
本当の笑顔だけ浮かべたい
ただ願うだけでも無理すぎて悲しくなる
そんな世界で今も嘘っぱちのスマイル
心の中で泣きながら笑っている
今日もまたどこかで。