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[179757] 惑星

詩人:どるとる


地球が呼吸する
そのたびふるえる
大地を感じる

遠い昔の忘れ物
時間の果てに置いてきた本当の笑顔

やがてその時は来るだろう 厳かなまでに
時の波がさらうだろう 苦しみを連れて

何度でも行き交うのさ
行ったり来たりの旅のような
意味なさそうで意味のある日々を

僕らは僕らの大事な今をどこかで守ってる

回る回る地球の回転に合わせて君は育つ
回る回る季節のそばで何かを見つめてる

闇に浮かぶ小さな惑星の何処かしらで生きる 小さな魂が

今日も泣いたり笑ったり 時折はにかんだりするのをただ僕は見ていたい

そしてもっと君と
色んなことをしたい

ちっぽけな命をこれでもかっていう程すり減らして 汚して使い古して
僕は生きていくよ

希望など見えなくてもそこにある1日に僕は何か見ているよ

最初の惑星から数えて3つめの星で 今日も大事な人の瞳の中で
嘘もつくしわがままも時々言うけど
うまく重なり合えなくても分かり合える部分がひとつかふたつあればいい

回る回る地球のように少し意味深な物語を
秘めた不思議な繰り返しの向こうにある

小さな退屈やがっかりする結末を僕らが知ることはきっとないけれど

回る回る地球の回転に合わせて僕は笑う
歩き続けるこの旅の果てに何が待つかな

白い息が窓を曇らせる
夜の空気に包まれて

いくら探してもわからない答えを はぐらかしたまま 僕らは終わりをめざす

それをくだらないと笑う人こそくだらない

惑星の隅っこで小さく生きる僕は自分を庇う言葉もないまま

移ろうだけの日々をにわかに 愛そう。

2012/12/02 (Sun)
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