詩人:快感じゃがー
後ろめたさが
支配したままで
私は独りで、泣いていた
こっそり
気づかれぬように泣いた
でも喚いたって
きっと君は
追いかけてきてはくれない
泳ぎ方を知らずに
遠泳に出るような
酷く無謀な日々が
今更、"愛おしい"と
思えてしまうのは
あの頃
弱さの中にも
"無敵"を
身に着けていたから
強くなったり
また擦れてみたり
そんな後悔を
繰り返したり
自分の正当化の為に
あなたを
忘れようとした日
誰かの声で
もう一度
現実に生きたけど
結局
彼のことは
好きだったんだと思う
結局
彼のことばかり
好きだったんだと思う