詩人:どるとる
庭先で揺れてる名も知らぬ花の影が
土に映って まるで昨日枯れたあの花の代わりを果たすように
ほら、風に揺れてる
当たり前なことや
ありふれていることを本当にそうだと
決めつけるのはなんだろう 確かなことでもないのに
目の前に転がる漠然としたルールにただ従うばかりの
僕らは自分の思う当たり前を蔑ろにしてないか
いつも当たり前なことがいちばん大切だったりするのにな
僕らは気づかないまま 幸せの目の前を通り過ぎてしまうよ
そして当たり前なことがいちばん輝いて見えるから不思議だ
僕らは気づかないふりで 鼻で笑うように素直になれない
きれいな花はいつもすぐそば 君の隣に
咲いているのに。