詩人:どるとる
誰かの犠牲の上に
成り立つ世界
争いの終わった
この場所で
小綺麗に着飾って
金は有り余るほど
持っていて
なおも幸せじゃないと叫ぶのは 愚かだ
都会の中にいても
迷うことがあるよ
人ごみの中でも
独りぼっちだよ
たくさんの足音の中に
紛れてしまうから
僕や君みたいな
ちっぽけな存在は
都会の広さに
自分を見失う
都会の冷たさに
やさしさをわすれる
僕は誰だ君はなんだ
思い出せない事ばかりだな
誰かの犠牲の上に
暮らす僕ら
争いのない
安全な場所で
名ばかりの愛や平和を歌ってる
誰かの涙を笑いながら
誰かの傷を見て見ぬふりしながら
本当は偉いねって言ってほしいだけなんだよ。