詩人:竹村章紗
空が泣くたび蒼白紫輪になってうずくまる金平糖それはまるで小宇宙涙を受け止めほろりと甘く溶けた6月の始め大人になりかけた少女が物憂げにみつめている泣いてもいいんだよそう話しかけた刹那少女の瞳から一筋の涙がこぼれおちたほろりと溶けた金平糖少しでもいいから側にいさせてあなたを救いたい紫陽花の涙