詩人:タンバリン
もう四十回も四日前 南京錠、錆びて茶色のドア駆け出す様にトビラを閉めた 悲鳴はその度に聴こえた割れた半月、ガラステーブル 噛じり飽きたレモン捨ててきた「行かないで、行かないでよ!」って、 お前はすぐ笑い話にするけれど こんな事まで茶化すなよ乾いたレモンの散り際の 香りで僕は思い出す「行かないで、行かないでよ!」って、二、三個コオリが溶けた時 自分の声だと知ったんだ