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[157378] いつかの…昨日

詩人:

騒がしいネオン街
浴びるほど飲んだアルコール
ハイテンションな言葉と裏腹なエモーション
ただ
どうにかなってしまえ と笑い続けた

光化学スモッグに月が隠れて
優しい貴方は何処かに消えて

あったはずの温もりや
寄りかかれる肩が
今はもうない事を…
躓いて転んだ
道路の真ん中で
実感した

名前を呼ぶ声が好きだった
髪を鋤いてくれる手が好きだった

回した手の感覚や
息遣い
体温

ニオイ

少しずつ消えていく
少しずつ忘れてく

フォルダに残った写真
留守録に残った声
アドレスに番号
あなただけの着信音

鳴らない

もう 消さなきゃいけない

白んだ朝を向かえて

隣にいた知らない誰かを
あなたの名前で呼んでみて
さよなら した

夜が明けて
朝を向かえて
痛みを覚えて
後悔を知って
優しさを痛感して

曖昧になる前に
鍵をかけた

あなたを愛した私
あなたに愛された私

忘れない

2010/06/22 (Tue)
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