詩人:さみだれ
魔法は解けた 甘いフルーツは 悲しみにも似た 酸味へと変わる 今までの記憶に 塵ひとつも映らない 賑やかな夜に 今一度戻れるなら 海のような心をひとつ 空のような感情をひとつ 地のような魂をひとつ 生まれたばかりの純粋もまた 私はこの身に宿したい それは魔法のようなもの 永遠ではないこと