詩人:どるとる
この世界で一番
大好きな人よ
伝えたい届けたい
この愛の詩
何かが 悲しくて
黙りこくり俯く
その背中に
まなざし向けても
夜が長く伸びて
夜明けを迎えても
むなしさだけが
胸に波紋広げる
ああ僕にはなにができるだろう
めずらしく真面目に考えてみた
多分特別なこととかそんなんじゃなくて
一緒に泣いたり笑ったりすることこそが
もう愛なんだな
だから、魔法使いでもない僕ができることいったら側にいてずっと君の話を聞いてあげることくらいだ
それでもいいなら
くたばるまでお手て繋いで一緒にいよう
これは道端に転がってるような誰も見向きもしない石ころか空き缶みたいな
ありふれた愛の詩
だけど笑う君の瞳の中で僕も明日も明後日も時間がゆるす限り笑っていたいから
例え些細な出来事だって偶然だって
僕らが生きることにこそ意味はあって
ただ繰り返す日々
明日も何らためらいもなく僕らは今を幸せと歌うだろう
道端に転がってる
小さな空き缶や小石にも価値はあって
それを当たり前と決めつける誰かがそれを見て見ぬするような世の中じゃきっと
くすりとも笑えないだろう
だから僕がそっと拾うんだ そして宝物にするんだ
遠まわしに言うのさ
愛してます 誰より
この世界で一番
大好きな人よ
伝えたい届けたい
この愛の詩。