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[95302] かなしみの方程式

詩人:甘味亭 真朱麻呂


行き場をなくした哀れなピエロ

旅することに飽きてしまった旅の人

浮いては沈み
沈んでは浮き上がる
誰かを愛する気持ち

桜が咲いた
春めいていく景色の中
新たな気持ちで
新しい夢を抱え
届けと願う君への気持ちが本心だと確かめたら
僕はまた旅へゆくよ
未だ誰も行ったこともない
名前も知らないような未知なる世界へ
流れていく時代の波に溺れないように
泳ぎ方をからだに覚えさせて
僕は今日まで生きてきた

かなしみの方程式をいま解き明かすとき
溢れる愛情
湧き上がる思い
走り出した時間
その中で僕は君を精一杯できるだけの力を振り絞って愛したい
たとえ明日の喜びが薄まって
やがてかなしみになったとしても
僕は明日のドアを開こう
その先にある
光り輝く未来を信じていこう。

2007/02/02 (Fri)
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