詩人:甘味亭 真朱麻呂
行き場をなくした哀れなピエロ
旅することに飽きてしまった旅の人
浮いては沈み
沈んでは浮き上がる
誰かを愛する気持ち
桜が咲いた
春めいていく景色の中
新たな気持ちで
新しい夢を抱え
届けと願う君への気持ちが本心だと確かめたら
僕はまた旅へゆくよ
未だ誰も行ったこともない
名前も知らないような未知なる世界へ
流れていく時代の波に溺れないように
泳ぎ方をからだに覚えさせて
僕は今日まで生きてきた
かなしみの方程式をいま解き明かすとき
溢れる愛情
湧き上がる思い
走り出した時間
その中で僕は君を精一杯できるだけの力を振り絞って愛したい
たとえ明日の喜びが薄まって
やがてかなしみになったとしても
僕は明日のドアを開こう
その先にある
光り輝く未来を信じていこう。