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詩人:どるとる
不思議だな 心が静かに語り出すよ
あの日の僕らが浮かべてた笑顔や涙を
包み込むように風は穏やかに吹いていた
確かなものなんてなくても愛しい気持ちそれだけで僕らは何も疑わず 歩いてた
不思議な不思議なその何かを 例えば
ゼロだとするならば
僕の持ちうる概念じゃ解き明かせない
だからあるだけで言葉で補うしかないんだよ
ああ 振り返れば思い出が 頭の中を 埋め尽くして 過去の輝きばかりが眩しく 煌めいて今の僕の惨めさを嘘偽りなく伝える
消え去れ まっすぐな正義よ 穢れなき純粋よ
振り返ればもう人生は夕暮れだった
そんなことにならないように 僕らは今を刻まなくちゃ 踏みしめなくちゃ
それでも何かが
もう壊れてしまった
取り戻せない
夢も希望も確かに
散らかってる。