詩人:どるとる
生きているのも
死んでいるのも
わからないくらい
曖昧な僕の日々
夕暮れがほらね
気づけば町の空を
真っ赤に染めてる
そのうちチャイムが
鳴るだろう
なぜかわけもなく
死にたくなるんだ
君にはわかるかな
こんな気持ちが
黙ったままでいると
まるでいないみたい
だけど確かに僕は
ここにいて
息もしていれば
心臓も動いてる
確かなものなんて
本当にあるのかな
例えば僕が今日
死んだとしても
気づかないんじゃないかな
道端に落ちてる空き缶や吸い殻がそうであるように無関心に殺される 僕だ
消え去りたいな
このまま人知れず
独りがたまに
ずしりと胸に重く
のしかかるんだ
おかしいだろう
慣れてるはずなのに
心が寒がるよ
僕はうそつきだ
すぐに強がるから
僕は弱虫だ
強くなんてない
僕だって独りは嫌だ
苦しいよ 辛いよ
僕だって誰かと…
笑いあいたいよ
なんとなく見つめる
灯りの先 揺れてる僕の影 涙がぽつりこぼれ落ちた
僕を殺してください
もう、いっそこのまま
僕を消してください
誤字をかき消すように
いなかったことにしてほしいよ。