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[180001] 終電

詩人:どるとる


言葉は何も要らない
思い出さなくていい
通り過ぎてくものを
引き止めるつもりもない

帰る場所を探して
人は歩き続ける
朝へと帰る夜は
また街にやって来た

流れる人の波に乗り
僕は終電に揺られる
窓は鏡に変わって
僕の冴えない顔を映した

こんなふうに
明日も僕は
生きるのかな
そうやって
何年後も何十年後も
変われずにいるのかな

改札を出て 見上げた空に輝く月に話しかけてみるのさ

遠ざかるように
心なしか離れてく
夢も理想も若さも
乗り過ごしたんじゃない降り損ねたんだ

長い長い夢を見ていたよ

気づけば もう僕はいろんなものをなくしていた。

2012/12/21 (Fri)
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