詩人:どるとる
テーブルの上にさみしさを乗せて 僕は暮らしてる
平らげた日々も今は僕の中で 消化できずにいつまでも同じ場所をさまよってる
西日差す部屋の中
帰らぬ人は面影だけを残したまま
僕の心の中で今も優しく笑うんだ
君がくれたもの
君がくれた時間
全て覚えている
何ひとつ忘れたくないのに
君はもういないよ
どこを探したって
空のない街にも
日は昇るのに
君にはもう会えない
言葉さえ交わせない
君との思い出が
悲しみでにじんでく
言葉足らずの僕は相変わらず不器用に嘘もつけないよ
曖昧な気持ちぶら下げて 歩くことさえままならない 見渡す景色の中に気づけば君を探してる
日だまりの中 生まれる小さな虹に 君のあのやわらかな笑顔を重ねてる
君と過ごした日々
君と築いた全部
残酷なほど覚えている
それは油性の思い出
君はもういないよ
そんなこと知ってる
ただ一緒にいるそれだけでよかったのに
君の代わりはいない
君は僕の全てだった
今更、何を忘れろというのか
波にさらわれていく僕らの時間
流れに押し流されていくよ
それでも忘れないで歩いていくと決めたんだ
君は間違いなく僕の生きるひとつの証だった
さよならの向こう側に 行ってしまった
君の笑顔を支えにしてこれからの道のりを歩いてくから
テーブルの上に散らかっていたさみしさを片付けて 新しいドアを開ける。