詩人:山崎 登重雄
急ぎ足の季節に稀有の蕾みは膨らみ微笑む口元はいやまして色づく人が定める春よりも素直に咲いてゆく花の愛しき美しさに目眩すら覚えて連れさらいたい衝動紛れも無い本能瞼に焼き付けて立ち去る臆病と言う名の理性人知を超える存在よあの花を永遠に護り咲かせたまえこの愚かな魂と肉体で求め愛し続ける事を許したまえ