詩人:どるとる
灯りの先 揺れる笑顔 さみしさの中にも溢れる僅かな愛しさが壊れそうなその心にその瞳に新しい世界を映すまで
僕は傍でばかを演じるから 君が笑えるように ほら
灯台の光や夜明け前の街の匂い そんな小さな景色の中に幸せを見つけるたび
僕は生きる意味を知る
なんとなく わけもなく遠くまで つづく道
どこまでも どこまでも遠くまで つづく空
緩やかな坂道の途中で息をつくあなたを
少し離れた場所から僕は見守ってるから
さり気なく 何気なく遠くまで 煌めく世界
音もなく 気配もなく遠くまで 夢でいっぱい
僕はこのまま あやふやな時に揺られて
ふらり 旅をするように日々を生きてゆく
ああ 笑うことで悲しみを近づけることに意味は少しもない
だけど悲しみの向こうには必ず夜明けが待っている
遠くまで 遠くまで 行けそうな気がする
遠くまで 遠くまで
想像を働かせれば
世界は足元に
世界は我がものに。