詩人:どるとる
ひとつのものから
生まれるふたつ
ふたつのものから
生まれる無数の個々
ひとつひとつ
時間を重ねて
ひとつふたつ
増えてく思い出
足跡を残そう
傷跡の上にも
爪痕を残そう
涙の上に笑顔を
重ねるようにほら
ひとつひとつずつ重ねてく色んなこと
悲しみも喜びも少しずつ柔らかくなる
なんだか生きることも最近踏み出すペダルが軽くなるような感覚があるんだ
ひとつひとつの場面や瞬間に見いだす光がある
ひとつひとつそしてまたひとつ世界が僕に知らない景色を見せてくれる
ひとつの道から
始まる物語
何もない場所から
生まれる無数の星
ひとつのものからでも生まれるものがある
それだけを伝えるために絶える光もある
ほら今も世界の片隅で戦争は続き尊い命が消えている
そんな現実をはらんだままで僕らは日々を過ごすべきだろう
僕らはひとつという数えられるもの全てを真摯に生きるべきだろう
行こう 行こう 闇の最果てへその向こう側へ。