詩人:どるとる
引き出しを開ければ
忽ち色んな朝が
色んな夜が
あふれ出す 夢
くだらない会話の
端々にも見える愛
移ろって陰って
素知らぬふりで
僕の機嫌をうかがう
引き出しから 飛び出すように世界が僕に迫ってくる
引き出しから はみ出した小さな世界が僕をのぞき込んでる
弾むような音色に
僕は五感研ぎ澄ます
季節の色は無限色
きれいさ
馬鹿らしいやりとりの中にも確かなロマン
さまよって肖って
何気ない風に
装い僕を試す君
引き出しから 見え隠れする白と赤と緑の季節 春はまだ
引き出しから あらわれてまた引き出しへと消えてく全て
引き出しから 飛び出すように世界が僕に迫ってくる
引き出しから はみ出した小さな世界が僕をのぞき込んでる。