詩人:どるとる
窓の外は雨 僕の心も雨
ひとりでドアも開けられない
置いてけぼりの笑顔はどこだろう
今はもう追いかけても取り戻せないものばかりさ
耳をふさいで 目を閉じても
夜に逃げてもまた朝は来て
何も聞こえないふりしても無駄だよ
わかっているよそんなこと 最初からこの世界に振り回されて
生きることがそれほど正しいことに思えない僕なんだ
避けられない雨に
受け流せない涙に
濡れている君の
その夜があるなら
僕も同じ痛みを
感じながら生きるよ
重なれなくても
何も聞こえないその耳に
何も見えないその瞳に
届く光がある
明日から逃げないで
窓の外は雨 誰にでも同じように見えてる
何も聞こえなくても
届く光は同じだ
だから笑っていて
何も聞こえないその耳でも
何も見えないその瞳でも
とらえられる音や景色がある
触って そこにいる人のぬくもりを感じ
唇重ね合わせてみれば 一人じゃないことがわかるから
そっと君の闇に光を届けたい
何も聞こえない 何も見えない毎日だけど
あなたを思う僕がいる 誰かがいる
何も聞こえない何も見えないなんてもう言わせない
永遠に降り続く雨でも 僕が傍にいるからさ
明日を信じてみよう
開くんだドアを 二人で その先にあるさ
朝の光が 君にも見えるだろう
眩しいな 生きてる光さ。