詩人:風凛
『この道をまっすぐ行くと、天国という所へ行けるんだって。』星空の上の丘。木の立て札が指をさす。『この道をまっすぐ行くと、天国という所へ行けるんだって。』空を埋め尽くすような星。子供の旅人が二人。二人の家族は、真下の世界で二人を待つ。時間のある有限な世界に、彼らがもう、いない事を知らずに。『この道をまっすぐ行くと、天国という所へ行けるんだって。』時間のない無限な世界。二人は歩く。無限な旅路。二人の旅路。『天国という所』に向けて。