詩人:pereo。
人が本物の痛みを感じているとき
麻酔も傷を縫うことも
出来ないのです
ただ出来るのは
うずくまり
くいしばり
呻きながら
ただ時が過ぎるのを待つ
他に仕方が無いのです
そんなときに限って
時は遅くなるのです
ただ出来るのは
そばにいて
抱きしめて
共に泣きながら
痛みを共に感じる
それで痛みが減るわけでもありません
でも他に仕方が無いのです
時が過ぎ
痛みに冷静でいられる様になったとき
初めて人は
そばにいる人に気付きます
人は本物の痛みからは
逃げることは出来ません
出来る事といえば
ただそばにいる事だけなのです
そばにいる事だけなのです