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[156647] いたみ

詩人:pereo。

人が本物の痛みを感じているとき

麻酔も傷を縫うことも
出来ないのです

ただ出来るのは

うずくまり
くいしばり
呻きながら

ただ時が過ぎるのを待つ

他に仕方が無いのです



そんなときに限って
時は遅くなるのです

ただ出来るのは

そばにいて
抱きしめて
共に泣きながら

痛みを共に感じる

それで痛みが減るわけでもありません
でも他に仕方が無いのです



時が過ぎ
痛みに冷静でいられる様になったとき

初めて人は
そばにいる人に気付きます



人は本物の痛みからは
逃げることは出来ません

出来る事といえば
ただそばにいる事だけなのです


そばにいる事だけなのです

2010/06/01 (Tue)
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