詩人:どるとる
伝えたいことはいつも
伝えられないままで
伝えたいのに伝えられず今日も日が暮れる
心まで夕闇に溶けていく
空を眺めている
空っぽの僕
ついているのか
ついていないのかも
わからないランプを気にしながらただ過ぎ去る日々を走りつづける毎日
昨日に置いてきたもの
明日に置いていくもの
すべて忘れても君だけは置いていくべきじゃなかった
過去にも未来にも
ランプが揺れている
僕の気持ちそのままに
ランプが消えそうだ
君の気持ちそのままに
心沈んでゆく静かに
夜に溶けていくよ
三日月も紅茶も
すべてが歪む夜さ。