詩人:どるとる
僕は空気と変わらない
街の流れとこのだらけた空気
混ざり合って 溶け合ってやがて誰かと同じになる
たどり着いたこの部屋の中 散らばってる退屈を 卑屈を並べては崩すゲーム
続けても意味はない
壊れたように 笑って プログラムされた毎日を 機械のように暮らす 僕に選択肢などない
この思いは 色鮮やかに染まって 君のその邪悪を包み込んで 食らいつくして やがて空気と変わらなくなる
この身を 操る 見えない神様の糸を 断ち切って 僕は空気じゃないと叫ぶから
無意味ははじめて意味を持つのさ
言葉の端 つまんで闇を引きずり出して
僕は 存在の定義を思考する
僕は空気と変わらない
窓の外に浮かぶ雲の形と腐りかけの夢
戯れに遊びながら何をするでもなく僕は
己に酔う
甘噛みのようだ
僕は許されている
いろんなことが。