詩人:どるとる
見えない傷がある
目を閉じてはじめて
わかる痛みもある
心につく傷もある
知らないこと
見えないこと
違う人と壁で隔てて
背を向ける時もある
それでも、少しずつ
近づき 寄り添い
分かりあい ゆずりあう そんな気持ちを持ちたい
時間をかけてでも
君のわからないを
僕はわかりたいんだ
涙を流しながらでも
僕のわからないを
君にわかってほしい
人生をかけてでも
君の切なさや淋しさに気づきたい
格好悪くても
僕の痛みや苦しみに
心を傾けてほしい
聞こえない 音や
見えない 景色に
目や耳を こらしたりすましてみる
そんな努力も必要で
そんな頑張りが必要で 言いたいことはいつもきっと君も僕もだいたい同じだから
たったひとつだけ
わかっていよう
見たくない傷や
背を向けてはじめて
わかることもある
だからすれ違う
知らないふり
見えないふり
わかるはずもないと匙を投げ逃げた僕
それでも、一歩ずつ 向きあい 互いの傷を見つめあい さぐりあう そんな姿勢で 生きたい
全てをかけてでも
君のありがたいを
僕は返したいんだ
傷をつくりながらでも
僕と同じ思い出を 君にも刻んでほしい
こんなに愛してる
僅か百ほどの短い一生だけれど
柄じゃなくたって
不器用でも 僕なりの一生懸命君に見せたい
時間をかけてでも
君のわからないを
僕はわかりたいんだ
涙を流しながらでも
僕のわからないを
君にわかってほしい
人生をかけてでも
君の切なさや淋しさに気づきたい
格好悪くても
僕の痛みや苦しみに
心を傾けてほしい
涙の話があるのです
聞いてくれるならば
話します 語ります
人生の終わりまで
涙の話があるでしょう
聞かせてください
聞きます 聞きたい
この命果てるまで。