詩人:どるとる
戯れ言をひとつ
テーブルに並べ
夢から覚めたあと
君は微睡みながら
回る時の音を
遠くにきいていた
ここは何も 許さず
僕も君もただ身近にある掟を 正しいものと疑いもせずに
泡沫のように消えてく儚い夢を 両手に抱きしめて
静かに明けていく夜の彼方に 輝く朝を描いていたけど
それは全て跡形もなく崩れ落ちた 灰皿の上の吸いがらみたく
回りだす 時計の針が 脈絡のない 沢山の命を切り刻みながら
肉と骨を断つように ありとあらゆる概念をはらんだままで
僕が見た夢と君が見た夢を 重ね合わせて 折り紙を折るように 同じ時間を歩んでも君と僕とで違いを見いだすように どこかで僕だけの特別を持っていたいんだ
ただ。