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詩人:しゅんすけ
理想なんか追いかけたってきりがないよ
赤らんだ頬は酒のせいだと言い張る君は
理想的なシルエットで僕の優越感を満たした
自分自身が僕の追いかける理想の一つだと知ってるくせに
完璧な悪戯顔は朝を忘れたい街によく映える
だからさ
別れちゃえば?
君の右手の人差し指と親指の間に込められた力は
銀色に輝くリングに阻まれて僕の薬指には届かない
この鎖を繋ぐ事を最初に知った友達は君なのに
男にでもフラれたの?
完璧な我儘と下手くそな演技は相変わらずで
代わってしまった君の部屋
傷を舐める僕と
酔ったふりを受け入れる君
需要と供給
思慮と欲求
多分いつも通りどっちかが飽きるまで
理想なんか追いかけたってきりがないよ
理想なんか