詩人:ワタナー
常に終わりというものはあっけない
永遠に終わらないものなどないが
終わった事さえ分からなければ
それは永遠に終わっていない事なのだろうか
なにかを終わらせなければ
なにかを始められない
それは以外と少ない
人間とは器用なもので
忘れる事ができる
どんな悲しみや怒りも忘れる
どんな喜びや愛も忘れる
思い出は残るだろうが
その時抱いた感情なんて
儚いものだから
その時に終わるんだ
一瞬一瞬が始まって終わっていく
なにも始まらない俺の心も
やがて終わりがくる
そしてまた始まる
あっけなく
それが当たり前のように