詩人:快感じゃがー
繊細な音で
世界が彩られた日
ここはもう
私の居るべき場所では
ないこと
なんとなく
気づいていたの
あなたが
あまりに優しすぎた
大好きなローズマリー
少しだけ
摘んで
眠れない夜に
空想で願う
多分
気持ちが
追いつかなかったんじゃ
なくて
私が気持ちに
追いつけなかった
そう
それだけのこと
それだけのことが
酷く昔のことのように
霞み
想うだけでは
生きられない
かなしい人間の性に
鳴きながら
いま
抱きしめてくれる誰かが
居てくれたらいいのに
何度もそう祈りました
ナイフを握るのは
きっと
世界のさだめ
今日は
歪みそうな心に
ひたすらに
言葉を投げ
白い雪に足跡をつけたよ
(いつか
溶けてしまうと
知っているのだけど)
嘆くのは
鏡のなかだけ
睫毛のおまじないも
さよなら
空に恋した
私が
無知でした。
あなたは
ちっとも
悪くない