詩人:高級スプーン似
ルールブックも
読まずにはじめた
きみとのつながりは
幸か不幸か
みんなと連なる
キッカケとなる
指先ひとつで
きみの友だちの
友だちの友だちの
友だちの友だちの
誰だよお前とも
知り合って
無限の蛸足配線
果てしなく
拡がっていく
千切れぬ絆に雁字絡め
亀甲縛りの醜態を晒す様
景観を乱す送電線や
阿呆と罵るカラスも含めて
美しいとするならば
わたしはとても幸せです
だって
最高の仲間がいるからね
本音の前には184
暗黙の非通知設定で
上っ面しか
受け取れないけど
赤く濡れる絆の糸から
滴る涙
進行形の
死のメッセージ
被害者は誰で
加害者は居るのか
わかりません
おれの意思とは無関係に
増え続ける絆は
空を覆い
視界を黒く塗り潰すから
先が見えない
暗黒世界
リセットすれば
未来はないけど
すべてを断ち切って
ゼロにするしか
みちはないかい
雲ひとつない空
心も晴れ晴れ
小指のない
あなたはだあれ?