詩人:さみだれ
三日月のように
ひっそりと
朝を待たずに暮らそう
お気に入りの星を
週に一回決めて
あとはあれこれ星座を作ろう
シリウスのように
互いの重力を
近づきすぎず
かつ離れすぎないように
衛星からは見えない
「町の明かりに埋もれた私たちを
見つけることができないんだね
ここだよーって手を振ったら
喜んでくれるかな?」
満月のように
明々と
朝を待ちわびて君は眠る
青い蠍の目は
暗がりに衛星を見つけ
衛星は軌道を逸れず
君を見ている
太陽に目を向けた
君を見ている
2012/04/25 (Wed)